ヨーロッパの言い伝え
結婚式は一生に一度ということで、誰もが多くの理想を抱えています。
憧れのデザインのドレスを着たり、演出を行ったりするだけでなく最近では様々な言い伝えを大事にする人が増えています。
その中の一つがサムシング・フォーです。
サムシング・フォーはヨーロッパで語り継がれている言い伝えで、花嫁が生涯幸せな結婚生活が送れるようという願いを込めて行うものです。
準備は面倒ですが、様々な人の思いと一緒に結婚式に参加できますし、準備の中で両親への感謝が伝えらえたり新郎側の親族との関係を作るきっかけにもなりますから是非取り入れてみましょう。
サムシング・フォーの由来
サムシング・フォーの由来となっているのはマザーグースの歌です。
この歌にでてくるものを花嫁が結婚式当日に身につけて参加すると幸せになれると言われています。
歌の中にでてくるキーワードは「古いもの、新しいもの、借りたもの、青色のもの、靴の中に6ペンス銀貨」です。
古いものにあたるのが祖先からの財産、新しいものは新生活に踏み出すということ。
そして借りたものには、すでに幸せな結婚をしている人にあやかる、青いものには花嫁の清らかさと誠実な愛情、という意味が込められています。
これらのアイテムを揃える中で、自分の母親や新郎の母親、すでに結婚をしている親友などにお願いをすることでその人たちが結婚式をどのような気持ちで迎えたかとか、結婚生活の極意を聞くことができたりして結婚への気持ちも新たにできますし、その人たちの気持ちを感じて式に参加することでより結婚式への思い入れも強くなっていきます。
結婚式の準備はとても大変で心が折れそうになるものです。
だからこそ、このような結婚の先輩の話を聞く機会が設けられると準備を頑張る原動力とすることができます。
よく用いられるアイテム
サムシングオールドは、ヨーロッパでは結婚式を機に母親や祖母からアクセサリーを譲ってもらい身に付けるのが一般的です。
人によっては母親や祖母がきたウエディングドレスを仕立て直して着るということもあります。
サムシングニューはなんでも良いので新品のものを用意して結婚式当日におろします。
そこで、他のアイテムで揃わなかったものをここで活用するのがオススメです。
新郎や友人数人で式で履く靴を用意してもらったという人もいます。
サムシングボロウは借りてくるアイテムです。
新郎の母親から白のハンカチを借りて式中に持ったり、すでに結婚をした友人からベールを借りたりという人が多いです。
サムシングブルーは青いアイテムですが、花嫁の純潔さや清らかさを表すために人目につかないところに身に付けるのが良いとされています。
そこで、ヨーロッパでは青いリボンを人から見えない部分であるガーターベルトに飾るのが通例です。
最近では、ウエディングドレスの際の靴に青いリボンのストラップが付いているものを履いたり、足首や足の指に青いリボンを結んで式に参加する人もいます。
これらのアイテムは準備にさほど時間がかからないものではあるものの、お願いをして受け取りをしてという作業が入ってくるため案外手間がかかるものです。
特に結婚式の前は打ち合わせや作成物の準備で忙しいものですからサムシング・フォーをやりたいと思ったら早いうちからお願いしたい相手にその旨を伝えて準備を始めるようにしましょう。